第10回
Unileverに学ぶ、AIが導く新時代の人材戦略──採用も育成も“人間らしさ”を引き出すために
2025/09/05
その1:Unileverが挑んだ“AI採用”とは?
世界190カ国以上で展開するユニリーバは、年間25万人以上の新卒応募を受けるグローバル企業です。
かつては人手に頼った採用活動が常態化し、応募者対応にかかる時間とコストは膨大。
さらに、無意識バイアスによる選考の不公平さが課題でした。
そこで同社が採用したのが、AIを基盤とした選考プロセスです。
導入されたプロセスは3ステップ
1:Pymetrics社のAIゲーム
神経科学に基づくゲームで、候補者の認知特性や性格傾向を分析。
2:HireVueによるAI面接
録画面接での表情・言語・話し方をAIが評価。
(今はAIによる面接は、日本企業の一部でも取り入れていますが、ユニリーバはいち早く採用しています)
3:人間による最終面接
候補者は、すでに精査された段階で人と対話で、しっかりと人によるチェックを行います。
その結果は、以下の通り驚異的でした。
選考時間:75%短縮
人事工数:数万時間削減
選考満足度:候補者の約90%が高評価
選考の公平性向上:ダイバーシティ採用に貢献
「AIだからこそ、人間らしい選考ができる」──Unilever幹部はそう語ります。
【引用元】
Forbes:The Amazing Ways How Unilever Uses Artificial Intelligence To Recruit & Train Thousands Of Employees(The Amazing Ways How Unilever Uses Artificial Intelligence To Recruit & Train Thousands Of Employees)
Pymetrics - AI Hiring Games(https://www.pymetrics.com/)
HireVue - AI Video Interviewing(Hirevue | AI-Powered Skill Validation, Video Interviewing, Assessments and More)
その2:採用から育成へ、AIの可能性は「人材戦略」全体に
Unileverは、採用後の社員教育にもAIを活用。
各従業員のスキルや志向を分析
適した学習コンテンツやキャリアパスをAIがレコメンド
組織全体のスキルマップを可視化し、戦略的人材配置を実現
もはやAIは、ただの「効率化ツール」ではありません。
個性を理解し、活かすためのパートナーなのです。
その3:デフィデの提案──生成AIで「職場の価値観」をスコア化する
Unileverの事例は、企業規模を問わず活用できるヒントに満ちています。
デフィデ株式会社では、この流れを汲み、日本企業の職場改革を支援するクラウドサービス「生成AIワークバリュースコア分析」を提供しています。
さらに、タレントマネジメントサービスのJOB Scopeも提供しています。
いずれも生成AIとAIエージェントが基盤の最新のHRテクノロジーです。
このサービスでできること
職場ごとの価値観・心理的安全性を可視化
個人の働きがい・貢献意欲・離職リスクをスコアリング
自動生成されたフィードバック文で現場に還元
特徴
AIが自然言語を解析し、バイアスのない結果を提供
若手社員やZ世代の価値観変化にも対応
ISO30414・人的資本開示への活用も可能
その4:なぜ今、「エンゲージメントの可視化」が必要か?
現代の職場では「辞めたい理由」が複雑化しています。
やりがいがない
意見が言いづらい
チームの雰囲気が悪い
これらは従来のサーベイでは捉えきれません。
AIが「職場の空気」を言語化し、数値化することで、見えない問題をあぶり出すことが可能です。
その5:導入企業の声(事例紹介)
「離職率が12%→5%に改善」
「マネージャーがチームの問題に早期に気づけるようになった」
「分析結果が“納得感ある言葉”として現場に届く」
(業種:製造業・IT企業・中堅不動産企業など)
その6:あなたの組織でも“AIで見える化”を
今、AIは「デジタル変革」のツールではなく、「人と組織を理解するためのレンズ」になっています。
Unileverのようなグローバル企業に限らず、社員30人の会社でも、現場の空気は変えられます。
あなたの会社の「空気」、AIで可視化してみませんか?
まずは資料ダウンロード/無料デモ体験へ
※生成AIワークバリュー・スコア分析は、デフィデ株式会社の登録商標です。
新しい働き方、DX環境下での人的資本経営を実現し、キャリアマネジメント、組織変革、企業強化から経営変革するグローバル標準人事クラウドサービス【JOB Scope】を運営しています。