第23回
人的資本は「見える化」できる時代へ
――経営の意思決定を変えるISO30414ダッシュボード
2025/12/12
1. はじめに ― 「人こそが企業価値」
かつて企業価値は、財務諸表に現れる数字で測られてきました。
売上、利益、資産…。
しかし、これらは企業活動の「結果」に過ぎません。
実際の企業力は、その背後にある 「人」 の力で決まります。
人材のスキルや経験、多様性、モチベーション、エンゲージメントこそが、将来の成長を左右する最大の資産=人的資本です。
そして今、国際的に人的資本の情報開示が加速しています。
その背景にあるのが、ISO30414という国際ガイドラインです。
2. ISO30414とは何か
ISO30414は、人的資本情報の開示に関する世界初の国際標準ガイドラインです。
企業が持つ人的資本を11の領域、58の指標で整理し、透明性の高い情報開示を求めます。
主な11領域は以下の通り。
1:コンプライアンスと倫理
2:コスト
3:ダイバーシティ
4:リーダーシップ
5:組織文化
6:健康・安全
7:生産性
8:採用・異動・離職
9:スキルと能力
10:後継者計画
11:労働力構成
これらを可視化することで、企業は次のメリットを得られます。
・経営戦略と人材戦略の一体化
・投資家や取引先への信頼性向上
・社員エンゲージメントの改善
・将来のリスク予測と予防
3. 日本企業が直面する課題
日本企業は少子高齢化、労働人口減少、離職率上昇という三重苦に直面しています。
さらに、人的資本の定量的データを蓄積していない企業は、次の課題を抱えがちです。
・採用と育成の投資効果が不明
・優秀人材の離職を防げない
・部署ごとの生産性やエンゲージメント格差が放置される
・投資家・株主への説明責任を果たせない
つまり、人的資本の「見える化」なくしては、未来の成長戦略は描けないのです。
4. HRキャピタルダッシュボードの特長
私たちの 「HRキャピタルダッシュボード」 は、この課題を解決します。
特長1:ISO30414準拠の完全カバー
11領域・58指標を一括で把握。人的資本経営の全体像を網羅します。
特長2:リアルタイム更新
最新の人事データを自動収集・集計し、常に最新情報を提供。
特長3:経営層が一目で理解できるUI
複雑な人事データを、グラフやチャートで直感的に表示。
特長4:IR・ESG報告にも対応
開示用レポートを自動生成し、投資家や株主への説明資料として活用可能。
特長5:他の人事システムとの連携
既存の勤怠管理、給与、採用管理システムとのデータ連携が可能。
5. 活用シナリオ
経営会議:人的資本指標を基に戦略的意思決定
IR資料作成:ISO30414準拠の人的資本開示レポートを自動生成
採用戦略立案:離職率や多様性データを基に採用方針を策定
人材育成:スキルギャップ分析で教育投資を最適化
6. 導入企業の声
「今まで人事は感覚で話すしかなかったが、今は数字で語れる」
「経営層が人材戦略に本気になった」
「投資家説明で、人的資本の透明性が評価された」
7. まとめ ― 「見える化」なくして未来は語れない
ISO30414は、単なるルールではなく、未来の企業価値を高める羅針盤です。
人的資本を定量化し、可視化し、経営に活かす。
その第一歩が HRキャピタルダッシュボード です。
今こそ、「人材はコスト」ではなく「未来への投資」という発想へ。
私たちはその変革を全力でサポートします。
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※HRキャピタルダッシュボードは、デフィデ株式会社の登録商標です。
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